
外国人旅行客も大勢詰めかけ、人気スポットとして知られる皇居周辺。外苑の一角に、300席もの広々とした和食レストランがあるのをご存じですか?
その名は『楠公レストハウス』。環境省の「皇居外苑地区 案内図」にも、しっかり「楠公休憩所」として載っています。
「楠公って何?」「どんな料理が食べられるの?」と興味津々の方もいれば「すでに何度も行ってます」というヘビーユーザーもいらっしゃるかも?
今回はこのレストランを中心に、ぜひ立ち寄りたいスポットやおすすめのお土産をご紹介します!



楠公レストハウス

『楠公レストハウス』は皇居参観や公園利用者のための休憩所として1967年に建てられ、2002年に現在の建物にリニューアルされました。
広々とした食堂のような気取らない雰囲気ですが、江戸紋様のバナーが掲げられた和モダンな印象の店内です。訪れたこの日は団体客もなく、ゆったり静かに食事を楽しむことができました。
気になる料理は「江戸の食」を文献から再現した「江戸エコ行楽重 与の重/参の重」(1名から予約OK)、江戸の「はやずし」「笹寿司」をアレンジした「会席」(8名から予約OK)など要予約の豪華弁当をはじめ、予約なしでOKのお手ごろなランチメニューもあります。

ランチメニューは小鉢2種・香の物・主菜・ご飯・味噌汁という「一汁三菜」形式で、新鮮な地場の食材が提供されるので、手ごろながらも本格的な和食を味わうことができます。
こちらは一汁三菜御膳のうちの「本日の焼き魚」(1,480円)。ドリンクバーも付いています。

さらに、各自が使ったお箸は「お帰りの際にどうぞお持ちください」とのこと!

もともとお得なランチですが、菊のご紋の箸までお土産にもらえるのですから、これはかなりうれしいサービスではないでしょうか。わが家は家族3人で訪れたので3膳のお箸をいただき、自宅でも使っております。
食事の後は、目の前にある「楠公売店」にて参観記念のお土産を物色しましょう。
楠公売店

「日本の伝統文化や東京らしさ」「素材や品質のよさ」をコンセプトにした皇居外苑のプライベート・ブランドなので商品の中身は折り紙付きです。
東京和菓子の代名詞ともいえる「きんつば」や皇居大膳職を経て創業した和菓子店監修の「もなか」、皇居周辺のソメイヨシノから採取された蜂蜜を使ったチーズケーキなど、どれもおいしそう!

あれこれ目移りしながら購入したのは、創業1847年、京都にある老舗中の老舗「緑樹庵清水」の金平糖です。

なぜ京都?と思われるかもしれませんが、緑樹庵清水の金平糖は、1種つくるのに2週間もかかるという一子相伝の技であり、他に類を見ない製法なのです。一度食べれば、香りや味のよさに感嘆すること請け合いです。

白いほうは外苑で熟成させた「熟酢」と採取した「皇薫蜜」を使った、ここでしか買えない味!
そして赤いほうは、苺の粒粒が表面につくほど贅沢に苺を使っているそうで「苺っぽいフレーバー」ではなく「まさに苺!」の香りと味が堪能できて、感動です。
ほかにも、どらやき、きんつば、そして「菊紋ボールペン」も購入してみました。

ここからは、楠公レストランを出て周辺を散策した写真をご紹介しましょう。
皇居外苑周辺
この日は途中から、あいにくの土砂降りになってしまいましたが、それでも多くの人で賑わっていました。雨の皇居もなかなかよいものです。
まずはレストランの目の前にある、忠臣の誉れ高き鎌倉時代末期の武将・楠木正成の銅像。言うまでもなく「楠公」の語源になっている人物です。

本体は約4m、台座を含めると8mほどあり、上野公園の西郷隆盛像、靖国神社の大村益次郎像と並んで「東京の三大銅像」といわれています。
銅像のすぐ近くには、売店もあります。

ここでコーヒーやソフトクリームなどを買って、ベンチで一休みするのもおすすめです。

二重橋
二重橋へ向かいます。

皇居前広場から正門を経て宮殿へ至る濠にかかる鉄橋です。通常は渡れませんが、新年の一般参賀や、外国賓客の皇居訪問等宮中の公式行事に利用されています。

皇居東御苑
続いて「皇居東御苑」へ。中に入る際には簡単な手荷物チェックがありますが、入園は無料です。

さすがは「皇居のお庭」。広大で緑豊か。ゆったりと過ごせます。


江戸城の天守台
そしてこちら。これは一体、何でしょうか!?

言うまでもなく、江戸城の天守台です。天守閣は家康、秀忠、家光と、将軍の代替わりごとに築き直され、将軍権力の象徴でした。
1657年の大火で焼け落ち、翌年にこの天守台だけが築かれましたが、以降、再建されることはありませんでした。
本丸休憩所まで脚を伸ばすと「江戸城天守復元模型」が展示されています。

外観や構造など、復元に必要な資料が多く残る寛永期の天守を1/30スケールで製作したものだそうで、江戸城の特徴などを記した資料も一緒に展示され、興味深い内容でした。
長年にわたって議論されている「江戸城再建」は費用の問題が大きく立ちはだかっていますが、もしも実現したら東京を代表する観光資源になることでしょうね!
大雨のなかでの散策でしたが、かなり充実した時間を過ごすことができました。
将門塚
皇居外苑だけでもかなりの見どころがありますが、じつはここから徒歩数分のところにもう一つ歴史的なスポットがあります。大手町のオフィス街、ど真ん中にある「将門塚」です。

平安時代中期の豪族として知られる平将門を供養するために建てられた石碑。かつて討ち取られた将門の首が平安京から飛んできてこの血に落下したといわれているそうで、高層ビルが林立する中にぽつんと残されています。
将門といえば「日本三大怨霊」のひとりとしても知られ、こんな大都会にその「首塚」があるとは......! と思わず驚いてしまいます。
歴史に思いを馳せながら、皇居散策のついでに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
| 2024.10.03 21:29 | |
| 2025.01.04 17:20 | |
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